この時期気をつけていただきたい熱中症!

熱中症とは?

熱中症とは、周りの温度が高いことや激しい運動をしたことで体温が41℃以上となり身体にさまざまな異常をきたす状態を言います。ちなみに犬の体温は正常だと37.5~38.5℃程度です。

犬は私たち人間のように汗をかいて熱を逃がす、ということがほとんどできません。犬は身体に熱がこもると、口でハァハァ呼吸して(パンティング)、口から熱を逃がして熱を下げ、徐々に元通りに落ち着きます。しかしあまりに体温が高くなりすぎると、このパンティングだけでは熱を上手に逃がすことができず、どんどん体温が上昇してしまいます。

特に犬は散歩のときに地面の熱をもろに受け止めて歩くため、実際の気温よりもはるかに暑いのだろうと予測できますね。暑い季節のアスファルトの表面温度は60度を超えることもあり、私たちの体感よりもずっと暑い環境下で散歩をしていることになります。

ワンちゃんは地面の熱をもろに受けて歩くため、気温や私たちの体感だけで判断すると危険です!アスファルトを手で触ってみて5秒程度、そのまま続けられるかどうかチェックしてください。できなければ危険なのでお散歩はやめておきましょう。

できるだけ夏場のお散歩は、日が昇りきる前の、早朝の時間帯がおすすめですよ。

熱中症と気づいたら

もし熱中症になってしまったら…ポイントはいかに早く気付いて、早く対処ができるか!です。

症状が軽度だと気づきにくいかもしれませんが、もし何か様子がいつもと違うかも…?と感じるようなら一旦、日陰や風通しの良い涼しい場所へ移動させて水分を飲ませ、身体を冷やしてください。

効率良く身体を冷やせるのは首回り、脇の下、大腿の付け根(内股)です。それでも症状が変わらない場合や、元気がない、食欲の低下、嘔吐や下痢などの消化器症状がある場合は病院に連絡して連れてきてください。移動中にも可能な限り、冷やしてあげることをおすすめします。

ただ身体を氷水に浸けるなど、過度に冷やしすぎると、末梢の血管が収縮したり、逆に体温が下がらなくなってしまい危険ですのでやめましょう!

さいごに

少し怖い言い方ですが、熱中症はついさっきまで元気だったワンちゃんが急に亡くなる可能性がある、恐ろしい疾患です。

けれど熱中症は知っていれば予防・対処することができるので、私たちよりも暑さに弱いワンちゃんを熱中症から守ってあげてくださいね。


ジョン動物病院のブログをご覧いただきありがとうございます。

私たちは、東京都町田市にある『小さなことも大きなことも相談していただけるように取り組んでいる』 動物病院です。

病院名は院長が初めて飼った犬で、獣医を志すきっかけともなったジョン君から名前をもらいました。 純粋に動物のことが好きで獣医に憧れた初心を忘れず、動物と飼主様が共に幸せに過ごしていけるお手伝いをしていきたいと考えております。

病気のことだけではなく、飼い方やお食事の相談など気になることがありましたらお気軽にご相談下さい。


 

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