犬の帝王切開
ワンちゃんは安産の守り神とされるくらいお産が軽いイメージがありますが、意外と難産で生まれることは少なくありません。 特に短頭種や小型犬は難産になることが多く、ブルドッグはほぼ全ての出産で帝王切開が行われます。
今回はチワワのお母さんで、予定日までは数日早かったものの陣痛が始まってしまい緊急で来院されました。
レントゲンを撮ると4頭の赤ちゃんを妊娠していることがわかりました。帝王切開をするか内科療法で自然分娩を試みるかは判断に悩むところですが、このお母さんは以前も帝王切開で出産しており、陣痛が始まってから時間も立っているため、帝王切開を行いました。
自然分娩にも言えることですが、帝王切開は母子ともにリスクがある治療です。ある文献では帝王切開を行った時の新生児の死亡率が22%、母犬の死亡率が1%と報告されています。 僕の経験ではこれほど死亡率が高いというのは考えにくいのですが、やはり赤ちゃんの鳴き声を聞くまではドキドキします。
今回の手術は大きなトラブルもなく母子ともに元気にお家に返してあげることが出来ました。
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