新しい設備を導入しました。

布団乾燥機のような見た目ですが、機能も似ていて袋の中に温風を送るだけの器械です。 布団乾燥機との違いは送風する温度を細かく設定できる点くらいですが、使いみちは麻酔中の動物を温めるためのものです。

麻酔をかけるとどうしても体温が低下してしまいます。 脳や心臓の手術など一部の限られた手術ではあえて体温を低下させる低体温麻酔と言われる麻酔法もありますが、通常の手術では体温の低下は様々なデメリットが報告されています。

人間では術中に低体温になると術後の感染率が約3~4倍に上昇し、入院期間も20%ほど延長すると言われています。

また、日本のように保険制度が充実していない海外では医療費も大きな問題となりますが、周術期の体温を正常に維持するだけでアメリカの報告では約2,500~7,000ドル(30万~80万円)、イギリスの報告では約100~700ポンド(1,5万~10万円)の医療費が削減できるとも報告されています。国によって医療費が大きく異なりますが、少なくとも体温を維持することは金銭的にもメリットがあると考えられます。

これまでは温熱マットや湯たんぽなどを使用してい体温の維持に努めていましたが、長時間の手術になると低温やけどのリスクや途中で湯たんぽが冷めてしまうこともあり注意が必要でしたがこれからは安全に安定した保温ができるようになりました。


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私たちは、東京都町田市にある『小さなことも大きなことも相談していただけるように取り組んでいる』 動物病院です。

病院名は院長が初めて飼った犬で、獣医を志すきっかけともなったジョン君から名前をもらいました。 純粋に動物のことが好きで獣医に憧れた初心を忘れず、動物と飼主様が共に幸せに過ごしていけるお手伝いをしていきたいと考えております。

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