犬のスケーリング(歯石除去)

6歳のワンちゃんの歯石除去を行いました。

 写真を撮るタイミングが遅くなってしまい、一部の歯石は取り終わっていますが、奥歯や下の犬歯に歯石が付いているのが見えます。 また、見えない部分に関しても特殊な器具を使って歯周ポケットの状態を調べたり、レントゲンを撮って歯根の評価も行います。

 このワンちゃんは抜歯が必要な歯はありませんでしたが、このまま放っておくと歯根の部分まで炎症が進み将来的に歯を失うことになったり、お口の細菌が全身に回って内蔵に負担をかけたりすることになります。

 歯石をすべて除去した後は研磨剤で歯の表面をツルツルにして再び汚れがつきにくくなるように仕上げをして終了となります。

 麻酔をかけないで歯石を取ることは出来ないか?と多くのお問い合わせをいただきますが、歯周ポケットの評価や表面の仕上げをするためにはどうしても麻酔が必要となります。 全身麻酔のリスクはゼロではありませんが、嫌がるワンちゃんの口を開けてガリガリと歯石を取る行為もワンちゃんにとって大きな負担となります。

 怖い思いをして不十分な処置になるより、寝てる間にスッキリするほうがワンちゃんにとってもメリットが大きいと思いますので、お口のケアは麻酔をかけてしっかりとした治療をすることをおすすめします。


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私たちは、東京都町田市にある『小さなことも大きなことも相談していただけるように取り組んでいる』 動物病院です。

病院名は院長が初めて飼った犬で、獣医を志すきっかけともなったジョン君から名前をもらいました。 純粋に動物のことが好きで獣医に憧れた初心を忘れず、動物と飼主様が共に幸せに過ごしていけるお手伝いをしていきたいと考えております。

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