ペインコントロール
痛みは血液検査のように数値で測ることが出来ないため、動物がどの程度痛みを感じているのかの判断が困難です。
また、以前は「動物は痛みに強い」とか「痛みは自然な反応だから抑えないほうがいい」とか「痛み止めは副作用が強い」などと言われて痛みに対する治療は積極的には行われてきませんでした。
実際は動物も人間と同じように痛みを感じるし、痛みに対して積極的にペインコントロールを行うことで治療成績が向上することがわかっています。
急性痛
手術や怪我などで生じる痛みです。
急性期の痛みは鎮痛薬の使用が有効です。
手術を行う際は先制鎮痛と言って、実際に痛みを感じる前から鎮痛剤を使い始め、術中、術後まで継続して痛みを和らげる治療を行います。
慢性痛
慢性痛は関節炎や神経性の痛み(椎間板ヘルニアなど)など痛みが3ヶ月以上持続するものを言います。
急性痛と異なり鎮痛薬の使用だけでは十分に痛みをコントロールすることが困難です。
鎮痛薬も使用しますが、お薬以外に理学療法、リハビリやサプリメントを併用して