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理学療法とリハビリテーション

動物も人間と同じように運動機能の維持・向上や病気からの早期回復にリハビリや理学療法が有効であることがわかっています。

リハビリは基本的に副作用がなく、今行っている治療に加えることで、更に良い状態にしてあげる手助けとなります。また、軽症から重症までその子の状態に合わせて調整できることも利点の一つです。

高齢動物のQOL(生活の質)向上

中高齢の動物の過半数は慢性的な関節炎を患っていると言われています。

高齢になってくると以前のように遊んだり活発に動いたりしなくなってきます。関節炎が原因で痛くて動きたくない場合は、関節炎のケアをすることで元気に動けるようになる子もいます。

中高齢の子は、関節炎以外に内蔵に問題が出ていると副作用が心配で痛み止めなどのお薬を使いにくい場合もあります。そのため副作用がないリハビリは、中高齢の子の関節炎の治療に非常に有用です。

先天的に関節が弱い動物の機能維持

特にワンちゃんで多く見られる股関節や膝関節の疾患は多くが先天的な異常で徐々に進行してしまいます。
病気の状態によっては手術が必要な場合もありますが、関節のケアを行うことで本人がつらい思いをしない良い状態を維持することができます。また、仮に手術をした場合も術後の早期回復には理学療法が非常に有効です。